ほんのり性的表現&グロ有。↓ すくろーる













女なんてミンナ、さしも変わらないと思っていた。
自分の前では気前良く笑っていたかと思えば、それなりの関係になればピーチクパーチク雛のように喚くばかりで、ちっともこちらのコトになぞ耳を傾けない。
俺は日々ナイフと拳銃に怯えてるばかりだってのに、畜生。


勿論、怯えてるってのは言葉のアヤだけどよ。(かんちがいすんじゃねえぞ)

兎も角、女ってのは厄介と欲望の塊、はけ口は逆にオトコ。
しょーじき、完全に惚れこむ人種じゃないと思っていた。

嗚呼、でもなあ。
出逢ったんだなあ、コレが。
しょーもないオンナ、出来損ないの良いオンナに。

バーで働いていたそいつは、しょーじき頭もねえ胸もねえ、はたから見たら冴えないの一言が似合うように出来た女だった。
でも笑う時は本当に嬉しそうに顔をほころばせて、懸命になるから。
もういっつも見ていて飽きなかったし、癒された。
嗚呼、奪いてえ。
アイツのスベテを、俺がさらってやりたい。
そう思い始めて、深い仲になるまで、時間はかからなかったと思う。



傍にいても
今こうして抱いていても思う。




嗚呼、離せねえ。
喉食い破られてもお前のコト呼んでいてえな。
四肢が千切られてもお前を離したくねえ。
眼球くり貫かれてもいっくらでもお前を見ていたいし。
もう仕舞いには、お前にこの身体喰われて終わりてえ。
一片も残さずに。
骨まで愛してくれ。
嗚呼、ダメだな。


こんな女残して死ねねえよ。
マジで置いてけねえ。






どーせこんな世界で生きてるんだ、いつ終わりが来てもおかしかあねえけど、どーせなら。







互いに貪り食い逢って、一片の肉片もこの世界に残さずに逝けたらいいのにな。






唯独りの少女

[The Only Girl]